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blink (森岡書店) [個展 (2016)]

一瞬にして消え去ってゆく景色をとどめておくために、時間と空間をこえ多くの人と共有するために、どれだけたくさんのイメージが存在し慣れ親しんでいるのだろう。その一方で他者から与えられるすでに定着化され、常態化したイメージの渦から逃れたくなる瞬間がある。 1枚のスチールを垂直に257、水平に182に分割し、刻一刻と変化する自然状態を数として可視化し再現しようとする。数値の配列は乱数化して列の並びは連続していない。ゆるやかに変容する自然の摂理を、静止状態となった1枚のスチールに繰り返し写し取っていく。 写真技術や絵画といった一瞬をイメージとして定着させるすべを持たなかったなら、記憶は断片化し曖昧にそしていずれは消滅する。一度定着化されたイメージは ―ただ一回限りで同じ状態では決して再び生ずることのない一つの事象の様々な段階とその移りゆき― を持った自然状態と再び重なり合うだろうか。